ペットが誤飲したときの対処。まずやることと連絡の目安
ペットが誤飲したときは、無理に吐かせず、口の中の物を確認したうえで、すぐ動物病院へ電話するのが基本です。何を・いつ・どれだけ飲んだかを伝えられると、受診が必要か、急ぐべきかの判断がスムーズになります。
誤飲したときの対処は、まず落ち着いて安全確保から
最初にやることは、ペットがそれ以上口にしないよう物を片づけ、状況を確認することです。 慌てて動くと、誤飲した物の量や種類があいまいになりやすいためです。
- ペットを別の部屋やケージに移し、残りの物を回収する
- 口の中に見える物があれば、無理のない範囲で取り除く(噛まれないよう注意)
- 呼吸の様子、よだれ、嘔吐、ぐったり感を観察する
- 動物病院に電話する
喉の奥に詰まっているように見えても、指を深く入れるのは避けてください。押し込んでしまう恐れがあります。
誤飲を自宅で吐かせるのは避けたほうがよい理由
塩水やオキシドールなどで自己判断により吐かせるのはおすすめできません。 物によっては、吐く際に食道や喉を傷つけることがあり、ペットの体にも負担がかかるからです。吐かせる処置が適する場合もありますが、物の種類や経過時間によるため、獣医師の指示を受けてから行いましょう。
誤飲の連絡はいつ?すぐ電話したい物の目安
以下のような物は、症状がなくてもすぐ動物病院へ連絡する目安になります。
| 誤飲した物 | 連絡の目安 | 理由 |
|---|---|---|
| 針・串・釣り針 | すぐ電話 | 消化管を傷つける恐れ |
| ボタン電池・磁石 | すぐ電話 | 組織への影響や腸のトラブルの恐れ |
| ひも・糸・ヘアゴム | すぐ電話(猫は特に) | 腸に絡む恐れ |
| 人の薬・タバコ | すぐ電話 | 中毒の恐れ |
| チョコレート・ブドウ類・ネギ類・キシリトール | すぐ電話 | 中毒の恐れ。量と体重で判断が変わる |
| 洗剤・殺虫剤・不凍液 | すぐ電話 | 中毒の恐れ |
| 小さなおもちゃ・ゴム片・布 | 当日中に相談 | 詰まる恐れ |
| 少量の紙・ティッシュ | 様子を伝えて相談 | 多くは軽いが量による |
この表は目安であり、個々の判断は獣医師が行います。迷う場合は「念のため」電話して問題ありません。
動物病院へ誤飲の連絡をするとき伝えること
電話では、次の情報を短く伝えると的確な指示がもらえます。
- ペットの種類・年齢・体重
- 飲んだ物の名前、大きさ、量(成分表示があれば)
- 飲んだおおよその時間
- 現在の症状(嘔吐、よだれ、元気や食欲、呼吸)
- 吐いたものや誤飲した物の残りがあるか
可能なら、パッケージや残った物を写真に撮るか、受診時に持参してください。夜間や休日は、夜間対応の動物病院を事前に調べておくと安心です。
誤飲後に今すぐ受診したい症状と中止の目安
次の症状があれば、電話を待たずに受診を急ぎましょう。
- 呼吸が苦しそう、舌や歯ぐきの色が悪い
- 何度も吐く、吐こうとして吐けない
- ぐったりして反応が鈍い、ふらつく、けいれん
- 腹部を痛がる、触られるのを嫌がる
- 大量のよだれや、口を気にし続ける
自宅での様子見は、獣医師から許可があった場合に限って行いましょう。許可があっても、元気や食欲の低下、嘔吐、便の異常が出たら様子見を中止して再度連絡してください。
誤飲が起こりやすい物と、日常の予防
予防の基本は、口に入る物を届く範囲に置かないことです。
- 薬や小物は引き出しや蓋つき容器へ
- ゴミ箱は蓋つき、またはペットが入れない場所に
- 猫にはひもや輪ゴム、糸付きのおもちゃを出しっぱなしにしない
- 犬には、噛みちぎれる柔らかいおもちゃを遊ぶ時間以外は片づける
- 散歩中の拾い食いに備え、落ちている物に注意する
誤飲は、どんなに気をつけていても起こりえます。起きたときに慌てず、電話して指示を受けることを覚えておくと、いざというときに役立ちます。
よくある質問
- 誤飲後に元気なら、病院に行かなくてもいいですか?
- 元気でも受診や電話相談が不要とは言い切れません。ひもや針、電池、中毒の恐れがある物は、症状が出る前に危険が進むことがあります。まず動物病院へ電話し、物の種類と量を伝えて指示を受けてください。
- 誤飲した物はどのくらいで便に出ますか?
- 物の大きさや形、ペットの体格で大きく異なり、一律の日数は示せません。出たかどうかを自己判断せず、病院から言われた期間は便を確認してください。食欲低下や嘔吐、排便の異常があれば早めに連絡しましょう。
- 誤飲を防ぐために、家でできる工夫はありますか?
- 小物や薬、食品、ひも類は届かない場所や蓋つきの容器にしまうのが基本です。ゴミ箱は蓋つきにする、留守番中は部屋を限定する、噛みちぎりにくいおもちゃを選ぶなども役立ちます。