子犬のご飯の量は、今与えているフードのパッケージに書かれた「給与量の目安表」を基準にし、体型と便の状態を見ながら調整するのが基本です。
フードは製品ごとにカロリーが違うため、「体重◯kgなら◯g」という共通の正解はありません。この記事では、給与量表の使い方、月齢別の食事回数、計算式で確認する方法、量が合っているかのチェック方法を順番に解説します。
結論:給与量はパッケージの表が基準
ドッグフードの給与量表は、そのフードのカロリー密度に合わせてメーカーが計算したものです。まずは次の手順で決めましょう。
- パッケージの給与量表で「現在の体重」と「月齢」が交わる量を確認する
- その量を1日分として、月齢に応じた回数に分けて与える
- 1〜2週間ごとに体重と体型をチェックして微調整する
子犬は成長が速く、「成犬時の予想体重」ではなく「現在の体重」で見る表なのかをパッケージで確認することも大切です(大型犬用フードは成犬時体重で見る表が多くあります)。
月齢別:食事の回数の目安
1日の合計量は同じでも、子犬は一度にたくさん食べられないため回数を分けます。
| 月齢 | 食事回数の目安 | ポイント |
|---|---|---|
| 生後2〜3ヶ月 | 1日3〜4回 | ふやかしたフードから徐々にドライへ |
| 生後4〜6ヶ月 | 1日3回 | 乳歯の生え変わり時期。食欲にムラが出ることも |
| 生後7〜12ヶ月 | 1日2〜3回 | 少しずつ成犬と同じリズムへ |
| 1歳前後〜 | 1日2回 | 成犬用フードへの切り替えを検討 |
空腹時間が長いと吐き戻し(黄色い泡を吐く)や低血糖(特に超小型犬の幼犬)の原因になるため、回数を減らすのは焦らず段階的に行いましょう。
計算式でだいたいの量を確認する方法
「うちの子の量が本当に合っているのか不安」という場合は、獣医療で使われる計算式でカロリーの目安を確認できます。
- 安静時エネルギー要求量(RER) を計算する RER = 70 ×(体重kg)の0.75乗
- 1日に必要なエネルギー(DER) を計算する 子犬は成長にエネルギーを使うため、RERに係数をかけます。
| 成長段階 | 係数の目安 |
|---|---|
| 生後4ヶ月まで | RER × 3.0 |
| 生後4ヶ月〜避妊去勢前の成長期 | RER × 2.0 |
| 成犬(避妊去勢済み) | RER × 1.6 |
例えば体重3kgの生後3ヶ月の子犬なら、RERは約160kcal、DERは約480kcalです。フードが100gあたり400kcalなら、1日約120gが目安になります。
あくまで概算のため、最終的には体型チェックと体重の推移で判断してください。
量が合っているかのチェック方法
ボディコンディションスコア(BCS)で見る
- 肋骨:薄い脂肪の下に触れれば適正。触ってもわからないなら多すぎ、見た目で浮き出ているなら少なすぎ
- 上から見たとき:腰のくびれが緩やかにあるのが適正
- 横から見たとき:お腹が後ろ足に向かって軽く吊り上がっているのが適正
便の状態で見る
- 適正:拾ったときに形が崩れない程度の硬さ
- 柔らかい・回数が多い:量が多すぎる可能性
- 硬くコロコロ:量や水分が足りない可能性
ご飯を食べないときの対処
- フードをぬるま湯でふやかして香りを立たせる
- 食器の高さや置き場所を変えてみる(怖がりの子は静かな場所で)
- おやつを減らして空腹のリズムを作る
- ドライフードの切り替え直後なら、前のフードに少しずつ混ぜて移行する
半日以上まったく食べない、ぐったりしている、嘔吐や下痢を伴う場合は、様子見せずに動物病院へ。特に超小型犬の子犬は低血糖になりやすく、急変することがあります。
まとめ
- 給与量はフードのパッケージの表が基準。共通の「正解の量」はない
- 月齢に応じて1日3〜4回に分けて与える
- RER・DERの計算式は概算の確認用として使える
- 体型(BCS)・体重の推移・便の状態を見て1〜2週間ごとに微調整する
- 食べない・体重が増えないが続くときは動物病院に相談する